つたえファクトリーにご来店頂いた事の有るお客様はご存じだと思いますが、
ローダウンと言えばまずはビルシュタインBTSキット!!
早速いつもお世話になっているABE SHOKAI LTD(阿部商会さん)
にE30 M3用のBTSキットを発注することにしたんですが、
いきなり問題発生です!
何と、M3にはBTSキットの設定が無いですって(驚)
知らなかった。ん〜知識不足でした。もっと勉強しておきます。m(__)m
せっかく祇園芸者風味に白塗りされ上品な立ち振舞で戻ってきたM3、
ローダウンしてコギャル的要素も持ち合わせた仕様にと思ったのに・・・
足回りをどうしようか社長と工場長と相談中に阿部商会さんからとても素敵
な提案お頂きました。それが今回組み付けたビルシュタイン・クラブマンパック
と言う商品です。
フロント内輪側のリフト量をダンパストロークで規制し接地感の高いコーナーリングと
スポーツハンドリング性能が特徴。
また専用スプリングが設定されておりフロントはエボリューション3から約50%の
レートアップ、リヤはエボリューション相当のバネレートが採用されているそうです。
(一部抜粋)
詳しくは当社ホームページのリンクからABE SHOKAI様のホームページに行って
BILSTEIN NEWSを見て下さいね。
クラブマンパックはあえて車高を下げずにリニアなコーナーリング特性を実現させ
ている商品なので今回のテーマ・ローダウンによるコギャル的要素を持ち合わせた
仕様からオフィス街を颯爽と歩くキャリアウーマン仕様にあっさり変更となりまし
た。当社スタッフは臨機応変なのです。(単なる言い訳です)
作業工程
1 フロントショック交換
フロントショックはシェルケースと言われる筒上のケースに収められています。
まずはタイヤを外しブレーキキャリパーをフリーにし、タイロッド・ロアーアームと共に
取り付けられているシェルケースのボルトを外します。
そしてエンジンルームのアッパーサポートを止めているナットを外しシェルケースごと
車両から取外します。
フロントショックはシェルケース内にショックアブソーバーが収められ、外側の
スプリングサポート部分にバネが収まりアッパーサポートにより固定されています。
(写真参考にしてね。)
分解の手順はスプリングを縮める→アッパーサポートを外す→スプリングを外す
→ショックを外すになります。
まず、スプリングを縮めるにはスプリングコンプレッサーと言う工具を使います。
スプリングを縮めないでアッパーサポートを止めているナットを外すと
大変な事になるので絶対やめましょう。(本当に危険です)
アッパーサポートを外し、スプリングも外したらシェルケース内に収められている
ショックを取り出すのですが、ショック自体を固定しているリングナット、
こいつが厄介なんです。
なかには簡単に緩むんですが大抵の場合が非常に硬く中々緩んでくれないんです(泣)
これは経験や知識でなく、「気合と根性そして多少の腕力」が必要とされます。
(本当です。)
フロントショックの交換作業はこのリングナットが外れさえすればほとんど
終わった様なもので取り外した時と逆の手順で組み付けて行けば終了です。
(スプリングの座り位置だけ要注意です。)
勿論、アッパーサポートは新品に交換です。
(今回は在庫で持っていた新品に交換しました。
ちょっと汚れてますが一応新品なんですよ。)
2 リヤショック交換
リヤショックの交換はトランクルームの内張りを外す所から始まります。
トランク内の内張りを外さないとリヤショックのアッパーサポートが見えてこないんです。
リヤショックのアッパーサポートを止めているナットを少し緩めたらショック下部を
リヤアクスルに固定しているボルトを外します。
その後アッパーサポートを止めいるナットを外しショックを取り外します。
リヤショックは結構簡単に外せるんですよ。
リヤショックを外した後にリヤスプリングを取り外します。
フロント側の作業との違いはこの辺ですね。
リヤスプリングはリヤアクスルを押し下げてスプリングを引き抜く様に取り外します。
この作業は完全に力技なので普段から筋トレしておきましょう。
今回作業した阿部主任は工場長に比べ力技は苦手なのですが
かなり頑張ってました。(阿部主任、筋トレしてね。)
スプリングが外れたら先ほど取り外したショックのアッパーサポートを交換しましょう。
リヤも在庫していたアッパーサポートに交換して車両に取り付ける準備が完了です。
(何故つたえファクトリーにはE30パーツがこんなに有るのか不思議ですしょうがない??)
取り付け作業はまずスプリング、そしてショックアブソーバーですがスプリングの向きが
左右でずれないように注意します。そしてショックを取り付けて終了なのですが、
本来であれば商品にワッシャーが付属品として同胞されているはずの車種、
例えばE36やE46などの車両でリヤショック下部の取り付けボルトにワッシャーが
取り付けられていない車両が入庫することが有ります。
※(車種によって異なり、ワッシャー等が必要無い車種も沢山あるので正規代理店や
販売店に確認することをお勧めします。)
入庫理由はリヤの足廻りで異音がするとかリヤショックが外れたとか・・・
本当にショックが外れたまま入庫して来た車両も何台かみてます。
リヤアクスルにショックを取り付けているボルトにワッシャーが無いとガイドピン?
みたいな筒状の物がブッシュから抜けてしまう様なことが起きます。
一度確認してみてくださいね!!
(中古ショック等をオークションなどで仕入れた場合にこのワッシャーが
無い事が有る様ですのでご注意ください。)
もしもワッシャーが付いてない!と判明した方はご連絡下さい。
ワッシャーだけでも部品が出ますので早めに対策しましょう。
3 走行試運転
いよいよ走行試運転です。
今回組み付けた「ビルシュタイン・クラブマンパック」はつたえファクトリーでも
初めてなのでドキドキしながら実走行してまず感じた事は“乗り心地が良い!!”
ノーマル車高と言う事も大きな影響だと思いますが吸収がマイルドで
荒れた路面や段差でも突き上げ感が感じられなくとても乗りやすいです。
しかも、コーナーでの踏ん張りが良くロール感も良いですね。結構好みなかんじ!!
心なしかステアリングの反応も組み付け前のノーマルよりマイルドな感じになった様な・・・
個人的にはかなり好みな仕上がりですね。ついついアクセル開けちゃいますよ。
多分、家族の不平不満も一気に解消されると思われます。
M3オーナーの皆様にはかなりお勧めですね。
試乗出来る様になったらこの特集コーナーでお知らせしますので
一度体験してみてはいかがでしょう?
2007年09月09日 ローダウンCOMPLETE