(2007年6月16日更新)

車種 E・46 320
症状 エアバック警告灯点灯の為入庫
故障診断 テスターにて故障メモリー確認 
助手席センサーマット不良

コネクター及びハーネス取り付け状態確認、異状無し
センサーマット自体の不良と診断

交換行程

助手席シートを車両より取り外す

シート座面のカバーを外しセンサーマットを取り外す

新しいセンサーマットを装着し座面の
カバーを取り付ける

シート本体を車両に取り付け後警告灯が点灯しないか
確認
したらテスターにて故障メモリーも確認し、
走行試運転。

試運転後さらにテスターにて異常無い事を
確認出来たので
作業完了。

(2007年08月03日更新)

車種 E−36 318
症状 エアコン効かず入庫
故障診断

故障診断

エンジンルーム点検

まず、エアコンコンプレッサーの作動確認とガス圧を点検します。

コンプレッサーの作動不良かガス圧の異常によってこの後の診断箇所が
変わってきます。が、今回の車両はコンプレッサーが目視
で分かる程
悲惨な状態でした。(新しいコンプレッサーと並べて写
真撮って有るので
比較してみてね。)この状態では診断が進められ
ないので
コンプレッサー交換決定です。

作業工程

 まず、エアコンベルトを取り外します。
  今回は318なのでベルト
の取り外しは簡単です。
  (4気筒エンジンはフロント廻りの作業が楽
なので助かります。
   6気筒だとベルトを外すまでに多少のパーツを外
さないと
   作業しずらいので・・・)

 次に、エアコンガスを抜きます。

  ガスが抜けたらコンプレッサーに取り付けられているホース
  (高圧側と低圧側のホース)を外し
ます。
  接続部のOリングは取り付け時に新品に交換です。
  (結構
Oリングが原因でガス漏れするケースも多いんですよ。)
  コンプ
レッサーに接続されているコネクター(電源供給用)も外します。

 いよいよコンプレッサーを取り外します。
  コンプレッサー自体は
ボルト4本で取り付けられているだけなので
  簡単に外せます。
  が
油断しているとコンプレッサーオイルが垂れてくるので要注意!!
  
このオイルが顔に垂れる確率が結構高いんですよ(泣)
  
取り外したコンプレッサーは本国返送パーツなので綺麗にして
  梱包
しておきます。

 新しいコンプレッサーを取り付けてから先程外したコネクターと
  
ホースを取り付けます。もちろんOリングも忘れずに新品に交換します。

 取り付けが済んだら真空引きをします。
  コンプレッサーや配管内
を負圧状態にします。
  この負圧状態が維持出来ない様だと何処か
にガス漏れを起こす
  原因が有る事になるので各部の点検が必要に
なります。
  今回の車両はきちんと負圧状態が保持出来ているので
  
エアコンガスとコンプレッサーオイルを入れてさらにガス漏れ検知用の
  溶剤も一緒に入れておきます。
  (この溶剤は専用のメガネ?
をして紫外線を当てるとリークしている場所
   だけ紫色に見える特
殊な溶剤です)

 ある程度ガスを入れてからエンジンを始動しエアコンスイッチをONにした後
  正常なガス圧になるまでガスを補充していきます
  
この時、低圧もしくは高圧に異常が有るとエキスパンションバルブ等の
  故障が考えられます。
  
正常値になったら室内でエアコンの効きを確認します。
  
スローリークと言われるほんの微量の漏れの場合はリークチェック剤でも
  反応が確認出来ない事も有るので2〜3日は様子をまたいです
ね。
  (これが一番エアコン修理に時間が掛かる原因なんですけど)

 大内工場長のメルマガにも以前書いてあった事ですが、
  エアコンスイッチ
は一年中ONの方がエアコンは壊れにくいので
  試してみて下さい。
  
今、エアコンの調子が良い車のオーナーの方々も調子の良い時に
  リーク
チェック剤入れておけば壊れた時の故障診断が早く出来る様に
  なるので
試してみてはいかがでしょう?

作業時間

コンプレッサー交換時間    約2時間 

エアコン作動良好確認時間  2〜3日間(お客様のご都合により変ります)

作業担当 佐藤支配人

(2007年10月15日更新)

車種 E34 520(サンルーフ付き)
症状 ルーフトリム交換
故障診断

E34に限らずE36でも定番になってきたトラブルと言えば
やはり
ルーフのたるみすね。

一部のオーナーさんは「知り合いの内装屋さんに張り直してもらった」

と言う話も聞きましたが新品のルーフトリム交換さほど料金も
変わらない
みたいですね。
以外と
自分で工夫して天井から垂れさがる布を止めている
オーナーさんが多
い様なのでルーフトリム交換した車両を紹介します。

ルーフトリム交換作業

 まず車内のA・B・Cピラーのカバーを取り外します。
  
次にルーフトリムに付いているサンバイザーサンルーフスイッチ・
  カバーリング等のパーツ
を取り外します。

 シートを外し車外に取り出します。
  この方が
ルーフトリムを車内から出し易いので。
  
(シートは外さなくてもルーフトリムは車内から取り出せます。)

 取り出したルーフトリムと新しいルーフトリムを並べて
  
写真撮ってあるので見比べて見て下さい。
  外したトリム
には穴があいている所新品は穴が無いのが分かりますか?
  新品のトリムは穴が開いて無いので外したトリム
と同じ場所に
  
穴を開けなければ取り付け出来ないんです。

  これが結構時間の掛かる作業なんです。
  内装パーツは
以外と現物合わせが多いんですよね。
  たとえば
ドアトリムもそうですね。
  
ドアトリム交換した時の写真もあったので一緒に載せておきますね。
  良かったら見て下さい!!

 穴開け加工が終わったら車内にルーフトリムを入れて位置を合わせます。
  
(加工する時に手が汚れるのでちゃんと手洗ってから作業します。
  せっかくの新品トリムを汚す訳にはいかないので)

 トリムに付いていたサンバイザーやカバーリングでトリム
  固定されているのでそれらのパーツを
元の位置に取り付けて行きます。
  ここでサンバイザーの裏側に付いているミ
ラーのライトが点灯するかや
  サンルーフのスイッチの
作動確認等をしておきます。
  完全に組み終わった後に不具合が
有ると再度トリムを外す作業を
  やり直さなくてはいけない
ので・・・

  問題が無ければ
A・B・Cトリムのカバーを取り付けます。

 古いトリムの写真を見て貰えば分かると思いますがオレンジ色の物が
  布の剥がれた所に見えると思います。
  これが
取り外す時にかなりの量車内に落ちるのでシートを取り付ける前に
  
掃除機で吸い取ります。
  
シート付けてからだと全部は掃除しきれないんです・・・
  掃除が終わったらシートを取り付けて念の為新品のルーフトリムに
  汚れが無いか確認します。

  もし汚れが付いていてら内装用のクリーナー等で綺麗に掃除して
  
作業終了です!

作業時間

約1日

作業担当 阿部主任
ここから
ルーフトリムの
画像 →
ここから
ドアトリムの
画像 →

(2007年10月15日更新)

車種 E38 740
症状 ウォッシャー液出ず
故障診断

740のウィンドウォッシャー液が出ず入庫しました。

普段あまりウィンドウォッシャーを使わないと言うオーナーさんも
結構いらっしゃいますが
高速道路を多様する方
つたえファクトリー(工場は田園に囲まれていま〜す)の周辺様に
多くの自然に囲まれている場所では必需品なんです。(笑)

それに以外と知られて無い様ですがウィンドウォッシャ液出無い
車検が取れないんですよ。(知ってました?) と、
言う
事で車検前にウォッシャ液が出るように直しちゃいましょう。


故障診断

 まずエンジンルーム内のウィンドウォッシャータンクにウォッシャー液
  入っているか
確認します。
  液が入ってるのが確
認出来たら次にウォッシャーノズル
  
詰まっていないか確認します。(結構詰まってる為に出ない事あるので)
  ノズルに
問題が無ければウォッシャポンプ作動しているか点検しましょう。
  ここでポンプ自体が作動していなければ
ポンプの作動不良もしくは
  
ポンプ迄の電源供給に問題が有ると思われます。

 今回の740はポンプの作動には問題有りませんでした。
  そこ
で実際にウォッシャー液を出してみるとボンネット裏の
  サウン
ドインシュレーターからボタボタとウォッシャー液が垂れてきました。
  これは
ポンプからノズル迄のパイプの損傷が考えられるので
  パイプを点検したところ見事に
パイプが折れていたので
  
パイプの交換となりました。


ウォッシャーパイプの交換

 まずマイクロフィルター(エアコンのフィルター)を外します。
  そしてボンネット裏の
サウンドインシュレーター(一部)取り外します。
  次にボンネット
(表側)に有るノズルの廻りに付いているカバーを外します。
  これを取らないとエアー
ダクトが外せないので。
 
 (ノズル廻りのカバーの内側からビス止めされています。写真見て下さいね。)
  ダクトを外すとやっ
とパイプが見えます。

 さてパイプの交換ですが折れているパイプはかなり劣化しているので
  ノズルのジョイント部分から
引き抜く時に折れてしまいます。
  
しかもジョイント部分の内側に残骸が残ってしまうので
  これを
全部取り除きます。(これが結構時間かかるんです。)
  

  後は新しいパイプを取り付けてノズルとパイプを固定しウォッシャー液
  出る
か確認します。そして外したパーツを組上げて最終確認です。
 
 (但しボンネット表側のノズル廻りのカバーを止めているクリップは
   再使用出来ないので新品を最初に用意しておきます。)

 最終確認はボンネットが閉まっている状態でウィンドウォッシャー液
  フロントガラスの
どの位置に噴射しているか確認します。
  
必要であれば ノズルの調整をして丁度いい位置に調整して
  
作業終了です。

作業時間

2時間半位

作業担当 佐藤支配人

(2007年10月27日更新)

車種 E46 320
症状 エアコンの風量調整が出来ない為入庫
故障診断

エアコンの操作パネルはちゃんと作動しているのに風量が変わら
ないのは何故?一度点検して貰えますか?

と言う問い合わせが有りエアコンの風全然出ない車両が入庫しました。

入庫した車両を早速点検してみました。

確かに操作パネルは正常に作動しています。

が、操作パネル上で風量を調整しても実際に出ている風量は“最強”状態で

何をしても変化なし。

風が出ている時点でブロワーモーターは正常作動していることが

確認できているので残るは「ファイナルステージ」の故障と診断できます。

念の為テスターにてエアコンユニットからファイナルステージへの入力側の

電圧が0から最大までの電圧が変化するか確認します。

異常が無ければ次にファイナルステージからブロワーモーターへの出力側の

電圧の変化を同じ様に確認します。

出力側の電圧に変化が見られないのでファイナルステージの故障

断定できます。

「ファイナルステージ」とは・・・

ブロワーモーターの風量調整をしているレジスター(抵抗)の事です。

これが壊れると風量調整の制御が出来なくなり、

風量が“最強”でしか出なかったり全く風が出無くなったり、

一番たちの悪いのが突然風がでなくなったと思ったら30分位で

正常作動に戻ってしまう事も有ります。

この状態が厄介で故障診断が非常にしずらいんです。

正常時は電圧が変化しているので確定出来ないんですよね。(辛)

ファイナルステージ交換行程

 まず、グローブBOXを外し足元のカバーも外します。

  この車両は左ハンドルなので。

  (右ハンドルの場合は足元のカバーを外します。)

 エアーダクトを外し外気導入⇔内気循環切り替えの

  フラップモーターの取り付けステーを取り外します。

  で、奥に見えるのが“ファイナルステージ”です。

 ファイナルステージに接続されているコネクターを外したら

  ファイナルステージ自体を取り外し新品と取替ます。

  ここでイグニッションをONにしてエアコンの風量調整が出来るか

  確認しておきます。

 次にモーターフラップを戻し正常作動をしているのを確認したら

  後は組み上げて作業終了です。

作業時間

40分弱位

作業担当 大内工場長

(2007年12月20日更新)

車種 BMW
症状 ドアアウターハンドルカバー交換
故障診断

ドアアウターハンドルカバー 交換

今回はドアアウターハンドルカバーの交換をご紹介します。

今まで同様お客様との会話の中に出て来た事なのですが
「ドアアウターハンドルカバーのゴム部分のひび割れが気になる!」
これも
交換できますか? 結構高い??と聞かれました。

カウルトップパネルやりやウィンドモール同様気にはなっているけど
直すと高い?思われているこの部品はドアノブのメカニズムごと
交換だと思われている方が多いようですね。

確かにドアノブのメカニズムごとだと高いんですがドアノブの廻りの
カバーだけ交換出来るのです。

ヒビ割れしてしまうゴムの部分はカバーに付いているのでカバー交換で
気になるヒビ割れが解消できますよ。しかも安い!!

今回はデモカーではなくお客様のお車で交換した様子でご紹介します。

 ドアにアウターハンドル廻りの修理の時の為に用意されている
  サービスホールのカバーを外します。ここからピックツールなどを使い
  アウターハンドルカバーを固定しているロックを外します。

 ロックを外すとアウターハンドルカバーが取り外せます。


写真(アウターハンドルカバー取り外し)

 取り外したカバーと新しいカバーを比較して見ましょう。
  結構ヒビ割れすごいですよね。

←クリックすると拡大します

写真(比較・拡大)

 新品のアウターハンドルカバーを取り付けます。
  取り付け時はカバーを押しながらロックしないとたまに外れてしまうので
  
要注意です。

最後にサービスホールのカバーを取り付けて作業終了です。

ただし、アウターハンドルカバーは全車運転席側はキーシリンダー用に
穴が開いています。
しか〜し助手席側はキーシリンダー用の穴が有るタイプと無いタイプの車両が
有るので注文前に助手席側のカバーを確認する様になります。
(リヤは元々穴が無いので大丈夫です。セダンだけですけど。)

今回も金額は工場トップページとGoods&partsで紹介します。

本当に安いですよ。お試しあれ!!

作業時間

作業担当 佐藤支配人

(2007年12月31日更新)

車種 E38 740
症状 下廻りより異音及び振動
故障診断

先日E38 740が「下廻りからすごい音がするので見てほしい」
と連絡が有り入庫する事になりました。

入庫した車両のエンジンを始動してみると異音と共にシートに伝わってくる
振動
がとても気になり、すぐにリフトアップして下廻りを点検してみる事にしました。
車両の下廻りを見てビックリ!!
中々こんな状態を見る事が無いので紹介しておきます。


写真(T/Mキャリア クリックすると拡大します

なんと、ミッションマウントはちぎれ、さらにトランスミッションキャリアが割れ
落ちていました。さらにマフラーの接続キャリアが折れ曲がりマフラーに当たっています。
これはかなりの
衝撃があったのでは?と思い聞いてみると鋭角なコーナーで
縁石に乗り上げたとの事でした。怪我が無かったのが幸いです。

さて、早速修理に取り掛かりましょう!

まず、パーツオーダーをし納期回答が来てため息が出ました。
トランミッションキャリアが本国オーダー
でした。

部品が入るまで2週間待ち・・・そして2週間後、ようやく部品が入庫しました!!
早速
作業開始で〜す。

 ミッションジャッキでミッションを支えマフラーを外そうと思ったら、
  
いきなりトラブル発生!マフラー接続ジョイントを固定しているボルトの
  2本が外せない!

  接続キャリアが折れ曲がりボルトに干渉していて緩められない・・・
  ならば接続キャリアを
叩いて戻すのみ!
  ハンマーを何十回も振りまくりボルトが取れる状態になったのは1時間後、
  もうすでに
疲れ果て右腕はパンパンになり血管浮まくり状態・・・
  早くも
休憩タイムです。


写真(接続キャリア クリックすると拡大します

 さて、マフラー接続キャリアの交換です。
  ミッションをミッションジャッキで支えマフラーを支えているボルトを外し
  宙ぶらりん状態にします。
  
(接続キャリアとマフラー自体はボルトとナットで止まっているので)


写真(マフラーキャリア外し)


  そして接続キャリアを交換したら次にミッションマウントとトランスミッション
  キャリアを交換します。


写真(新品と取り外した部品)  

 トランスミッションキャリアにミッションマウントを取り付けミッションを車両に
  取り付けます。ミッションが固定出来たらミッションジャッキを外しマフラーを
  取り付けて
試運転です。
  
異音や振動が無いのを確認して作業終了です。

マフラー交換後
ミッション交換後

写真(交換後写真)

通常の状態(キャリアの潰れやマウントのちぎれが無ければ)
であれば
1時間〜1時間半位の作業です。 

作業時間

3時間〜4時間(キャリアを叩く時間1時間)

作業担当 佐藤支配人

(2008年02月01日更新)

車種 E36 325カブリオレ (宍戸店長の愛車〜♪)
症状 フューエルフラップヒンジ 交換
故障診断

今回はE36のフューエルフラップヒンジの交換です。

フューエルフラップ(給油口の蓋の事で〜す。)
何度かフューエルフラップが「パカパカ」になっている
車を見た事ありませんか?(蓋が半開きになっちゃう状態)


写真 (パカパカ状態・クリックすると拡大します

先日つたえファクトリー宍戸店長の愛車、325カブリ
フューエルフラップがその「パカパカ」になっているのを
発見したので修理記録のネタとして早速ヒンジ交換を強制的
やってしまいました。

E36 フューエルフラップヒンジ交換行程

1 「パカパカ」になったフューエルフラップヒンジを取り外します。

写真 (取外し)

針金の様な物がヒンジです。
これが駄目になってフュ
ーエルフラップがちゃん閉じなくなるのです。


写真 (ヒンジ・クリックすると拡大します

ちなみに新品は塗装されていません。今回は宍戸店長のなので
塗装しないでそのままとりつけちゃいました。
ご希望の方はちゃんと塗装してから取り付けますよ。
(事前にボディーのカラーナンバーが分かればですけど!)

 新品のヒンジを取り付けてちゃんと閉じた状態を維持するか確認して終了です。


写真 (取り付け・確認 クリックすると拡大します

ちなみに車種によってフューエルフラップのヒンジは種類が有り
全部がこの形では無いんです。
在庫でE34用のヒンジが有ったので写真載せておきます。


写真 (写真 34用)

36用のヒンジ交換は簡単なんですが34用はボディー取付部分を
破壊して取り外す
のでちょっと時間がかかります。
(34用は塗装はせずそのまま取付です。)

作業時間

30秒(塗装無しだとメチャメチャ早く終わります。)

作業担当 大内工場長

(2008年03月04日更新)

車種 E38 7シリーズ
症状 ヘッドライト交換
故障診断

7シリーズのヘッドライト交換です。

純正ヘッドライトの交換では無く社外ヘッドライトへの交換なので紹介します。

最近はヘッドライトの交換をするのにフロントバンパーを取り外すのが
当たり前になって来ましたが、未だに
バンパーを外して作業するのは
神経を使いますね。

傷をつけない様に慎重に作業しなければと思うとドキドキします。

7シリーズもそうですが最近はヘッドライトウォッシャーという機能が
多く使われる様になり
より一層緊張感を高めてくれる車両
増えて来た事は
「お客様の大事な車に傷を付けない様に注意を払う」
という
意識を高めてくれる教材になっている気がしますね。

早速作業にかかりましょう!

まずフロントバンパーを取りはずします。

バンパーを固定しているボルトやクリップなどを外しバンパーを抜く準備が
出来たら必ず1人で外す事を考えずに誰かに手伝ってもらう事にします。

バンパーは1人で外す事も出来ますが無理をすればバンパーだけでなく
左右のフェンダーにも傷をつ付ける可能性が高いので
特に注意しまします。
ましてやヘッドライトウォッシャーなる機能がついている車両はバンパーを
外しながらウォッシャーホースを外すので
1人だとかなり辛い作業
なってしまいます。

(写真 バンパー外し後)

バンパーが外れたらウィンカーレンズを外し純正のヘッドライトを取り外します。

(写真 ウィンカー外し)

そして今回取り付けるイカリングキセノンヘッドライト取り付けます。

(写真 イカリング)

作業内容としてはこの後ウィンカーレンズを取り付けバンパーを
取り付けしてヘッドライトの配線を多少加工して
取り付け終了です。


(写真 取り付け)

取り付けが終わった後に光軸の調整やスモールランプ・ウィンカー
フロントフォグランプなどが
きちんと点灯するかの確認も忘れずに
しなければなりません。

勿論、ヘッドライトウォッシャーが正常作動するかも確認します。
さらにウォッシャータンクの
水の量も補充します。
交換する為の工程よりも確認作業が多いんですよ。


(写真 確認)

何時も思いますがヘッドライトの交換だけでなく外装パーツの交換が終わった
車両は
印象がかなり変わりますよね。

今回のヘッドライトを交換した7シリーズはノーマルでも十分カッコイイ
思ってたんですけどヘッドライトを変えた後は
自己主張をはっきりしている
感じに思えました。

個人的にはかなりイイ感じの仕上がりだと思います。

7シリーズオーナーの方はどう思われますか?

興味の有る方は当店展示場の宍戸店長までお問い合わせ下さい。

作業時間

2〜3時間

作業担当 大内工場長

(2008年03月27日更新)

車種 E34 530
症状 エアコン効かず入庫
故障診断

春らしい天気が増えてきた今日この頃!過ごし易くなってきましたね。

外での作業もしやすく、つたえファクトリーの工場も仕事がはかどっております。
(良い事だ!!)

気温が上がるにつれて車内の温度も上がり日中は窓を開ける機会が増えてきました。
しかし
この時期は花粉が多いのです!!!
当社にも花粉症の方が何名かいますが本当に辛そうです。見ていて可哀そう(T_T)
花粉症の方は
窓全開で走行するのはつらいですよね。
そんな時はやっぱりエアコンをかけて快適にドライブするのが一番です。

でも、エアコンが故障しやすいのは冬場で暖かくなってから故障に気が付かれる
方が多いんですよ。
冬場はエアコンあまり使わないですもんね。

先日もエアコンが効かずE・34 530が入庫したので修理内容をご紹介します。

E・34 530エアコン効かず入庫

 エアコンガスの圧力を点検します。
ガス圧の状態によって
故障原因をある程度絞り込むことが可能なので。
ガス圧測定結果ガス漏れと判断
出来ましたが漏れている箇所を
探さなければなりません。

しかし今回入庫した530は昨年の夏に点検を受けて頂いていてその時念のため
リークチェック剤を入れていたので簡単にガス漏れしている箇所が発見出来ました。
(リークチェック剤はエアコンガスを入れる時に一緒に溶剤を入れておきます。
ガス漏れした時に紫外線を当てるとガスと一緒に漏れた溶剤が反応しガス漏れ
箇所を発見し易くなる特殊な溶剤です。)

写真(リークチェック剤 クリックすると拡大します

 530のガス漏れ箇所はエバポレーターでした。

早速修理に取り掛かります。 まずは運転席の足元のカバー類を取り外します。

写真(カバー外し)

次にステアリングシャフトを取り外します。
この車両はステアリングシャ
フトを外す事でダッシュボードを外さなくても
エバポレーターを取り外せ
るのです。ただしこの方法は車種によっては使えません。

写真(ステアリングシャフト)

エアコンガス漏れの修理で1番多いエキスパンションバルブの交換と同じ要領ですね。
エバポレーターはエキスパンションバルブの奥に取り付
けられているので
エキスパンションバルブも取り外します。
エキスパンシ
ョンバルブは室外へパイプがつながっているのでエンジンルーム側も
ある程度部品の取り外しが必要になります。

写真(エキパン外し)

3 エキスパンションバルブから室外へつながっているパイプを外したら
エバ
ポレーターをエキスパンションバルブごと取り外します。

写真(エバポ外し)

写真(エバポ部品比較 クリックすると拡大します

4 新品のエバポレーターを取り付けたらエキスパンションバルブを取り付け
室外へのパイプを取付けます。この時Oリングを交換しないと後でガス漏れを
起こす可能性が有
るので必ず交換しましょう。

写真(取り付け作業)

※ちなみに一番右の写真に映っている「これ」と書いてある物がブロアーレジスターです。
通称「カタナ」と言われている部品ですが、かなり高いです(泣)

5 エキスパンションバルブを取り付けカバーを取り付けたらエバポセンサーなる
部品を取り付けます。これは
エバポレーターの温度を見ているセンサーです。

写真(エバポセンサー)

6 後はステアリングシャフトやカバー類を取り付けてエアコンガスを入れ
(リークチェック剤も忘れずに!!)エアコンの効きを確認します。
出来れば2〜3日はエアコンの効きをチェックしたいですね。

そうそう、ステアリングシャフトを外しているので試運転の時に
ステアリングセンターが狂っていないかも確認します。
もし狂っていたら調整もします。

ガス圧やエアコンの効きをチェックしたら作業終了です。

作業時間

チェック含めて2〜3日(実作業1日)

作業担当 大内工場長

(2008年4月4日更新)

車種 E・36 318ti
症状 ブレーキランプ点灯せず 入庫
故障診断 普段何気なく車を走らせている時ふと前を走行している車
ブレーキランプが切れている事ってありますよね。

例えば右だけ切れていたり逆の左だけ切れていたり・・・
そうそう
ハイマウントストップランプだけバルブ切れなんて事もありますね。(笑)

1箇所だけ点灯していない時は、まずバルブ切れ思いますがブレーキランプが
一斉に全部点灯しなくなったらどう
思いますか?すごく危ないですよね。
自分の前を走行している車がいきなり減速するんですよ!!
前を走っている車のドライ
バーさんは普通にブレーキを踏んで
減速しているだけなんです
けどブレーキランプが点灯しないと言う事は
後ろを走っている
車に「ブレーキ踏んで減速しますよ」と言う合図
出来ていない
のです。

つまり後ろの車が急ブレーキを踏む様になり最悪の場合追突事故の
原因
になりかねません。(整備不良にもなるし)
昼夜を問わず危険な故障ですから気が付いたら早急に対処しましょう!!
(教習所みたいになっちゃいましたね)

E・36ブレーキランプ点灯せず 修理

BMW オーナーなら一度は聞いた事があると思われる「ブレーキライトサーキット」
まさに
ブレーキライトスイッチの事ですよね。

こいつが壊れると起きる現象としてブレーキライトが点灯しっぱなしになる
逆にブレーキペダルを踏んでも
一切ブレーキランプが点灯しないなどの症状を
引き起こしてくれます。

今回入庫した318tiもブレーキライトスイッチの故障によりブレーキランプが
点灯しなくなって
しまったのです。

ところで、ブレーキライトスイッチって見たこと有りますか?
普段は見えない所に取り付けられているので交換された事の有る方しか
見たこと無いかも知れませんね。

ブレーキライトスイッチはブレーキペダルの上部に取り付けられています。
大体の車は運転席
の足元にカバーが取り付けられているので
見えないんですよね。

では足元のカバーを外してみましょう!!

写真(ブレーキライトスイッチ)

こんな感じになっています。黒い部品がブレーキライトスイッチです。
早速ブレーキライトスイッチを外します。

写真(スイッチ外し)

写真(部品比較)

BMWのブレーキライトスイッチは種類があります。ちょうど在庫で持
っているスイッチが在るので写真を載せておきますね。

写真(スイッチの種類)

スイッチに取り付けるカプラーが2ピンと4ピンと違うの解りますか?
適合する部品を取り付けてブレーキランプが点灯する事を確認出来たら
カバーを取り付けて
作業終了です。

ブレーキランプに異常を発見したらすぐに修理しましょう!!

作業時間
20分位
作業担当 大内工場長

(2008年4月6日更新)

車種 E・39 530
症状 シフトメカニズムAssy 交換
故障診断 突然ですが「エンジンがかかるのに車が動かない」と電話がかかってきました。

話を良く聞いてみると普通にエンジンはかかるけどシフトがDレンジ(ドライブ)に
入らない
状況に在るみたいでした。
お客様もどうすればいいのか分らず
少しパニック気味だったのでその場でお待ち頂き
レッカーで引き取りに行きました。

入庫したその車は確かにDレンジにシフトが入らず、これでは確かに前に進む事が
出来無い状態
でした。

故障診断の結果はシフトメカニズムの不良でした。
早速
シフトメカニズムを交換しましょう!!

E・39 530 シフトメカニズム 交換

 シフトノブを外しシフトレバー廻りのパネルも外します。

写真(ノブ・パネル外し)

写真(アップ・クリックすると拡大します

写真の赤い矢印の部分にあるはずのプラスチックの部品が割れてしまい
シフトリンケージが外れて
黄色い矢印の部分青い矢印の部分の切欠きの部分に
うまく入らず切欠きの無い所に当たってしまいDレンジに入らないようになっていました。
割れたプラスチックパーツを交換出来れば治るのですが残念な事にこのパーツだけ
単品では供給が無い
ためシフトメカニズムAssy交換になりました。

 配線を外しシフトメカニズムを取り外します。

写真(シフトメカニズム外し)

写真(故障原因・クリックすると拡大します) 写真の赤い矢印が割れたパーツです。

写真(比較写真1・クリックすると拡大します

写真(比較写真2・クリックすると拡大します黄色い矢印に注目!!

 新品のシフトメカニズムを取り付けます。

写真(新品取り付け後)

 外した配線類を取り付けた後にエンジンを始動させシフトがDレンジに入る事
確認したら
試運転です。

この時きちんとステップトロニックが機能するかも確認しましょう!!
(前期と後期でシフトメカニズムも種類が出るので・・・プラスとマイナスが逆なんです。)

試運転時に異常が無ければ作業終了です。

作業時間
2時間位
作業担当 大内工場長

(2009年5月1日更新)

車種 E-46後期 318i
症状 「テールライト切れ」のチェックランプ点灯
故障診断 皆さんこんにちは、お待たせしました。久しぶりに修理記録を更新します。

今回の患者さんは「E-46.318i」。チェックランプ点灯にて入庫されたお車です。

E-46は、今までのBMWとは少し「チェックコントロール」の表示の仕方が変わっていて、「文字」での表示ではなく「車の絵」によって表示されています。E-36の頃のようにCCメッセージ(チェックコントロール。室内のセンターコンソール下側の時計の脇についています。)を目を凝らして読む必要が無くなっています。

ドライバーが、見てすぐ故障個所が判断できるようになっているので「バルブが切れたみたいなので交換してください。」と入庫して頂き、その場で対処できる事が多かったのですが、この車両は少し違いました。

「ライト切れのチェックランプが点灯したので、バルブ交換してください。」との事でお客様が来店され、「はい、わかりました」と、いつも通り「バルブ切れ」として受けさして頂きました。さっそく車両のバルブ不灯の場所を確認し、いざ交換!ん!んんnー!!目視点検上バルブが切れてない??一応新品に交換し確認の為、作動点検。やはり点灯しません。

次に、バルブソケットも点検しましたが、異常は見られませんでした。

残るは、配線の断線やカプラーの外れアース不良などしか考えられません。これは「厄介かも」と考えつつも、まずはカプラーの確認。!!発見しました。間違いのない故障個所!テールレンズAssyに入っている集中カプラー、ここが溶けています。おそらく接触不良により発熱し、カプラーのプラスチックが溶けてショートを起こしていたのでしょう。これでは、いくらバルブを交換しても直るわけがありませんし、他の部品も壊しかねません。(この時点で壊れているかもしれないので)とりあえずは、お客様からこの車両を、お預かりして作業を行うことにしました。

BMWは、場所にもよりますが「リペアキット」と言うハーネスやカプラーの単品が部品として供給されています。今回は、「リペアハーネス」8本と「コネクター」、「バルブキャリア」を部品として取り寄せました。

さて修理を開始しましょう。

まず、コネクターから適当な長さでワイヤーハーネスをカットします。この時、バッテリーは外しておきます。カットするハーネスの中には、常時電源(12V)の配線もあり、まとめて配線を切る場合にショートを起こす可能性がある為、必ず外す必要があります。

次に、新品のコネクターとリペアハーネスを組み付けて、先ほど焼けてしまってカットしたハーネスと長さを合わせつつリペアハーネスをカットしていきます。

カットが終わったら車両側のハーネスに1本1本取り付け絶縁をしっかりと行いながら、コネクターに取り付けて行き、新品のバルブキャリアーに組み付けます。

(この時リペアハーネスは、白配線のみの部品供給なので、取り付けは注意して行います。)

最後に点灯チェック。ブレーキを踏んで、ウィンカーバルブやバックライトバルブが点灯しない事を確かめます。

以上で作業は終了。

ちなみに、似たような故障はBMWの他のモデルでも出ています。例えば、E-36やE-34はバルブソケットの部分が腐食し接触不良してしまう物なんかは、今回の様な現象と同じ原因と思われます。

実はこの故障、一説によるとドイツ(ヨーロッパ)などと異なり日本の交通事情が大きく関わった故障と思われているようです。理由として「渋滞」「信号の多さ」などが考えられています。すなわちブレーキを踏んでいる時間が他の国々に比べて長い事が原因ではないかと考えられているんでしょうね。

以上、いつも愛車のルーフに頭を当てないように気を付けている。工場長こと大内でした。

それでは皆さん。また次の更新でお会いしましょう。

作業時間
作業担当 大内工場長

(2009年7月3日更新)

車種 Z3
症状 クラッチペダルを踏むとキコキコと異音
故障診断 皆さん、こんにちは。

今回の患者さんは、「BMW、Z3」のマニュアル車両について書いてみようと思います。

お客さまの依頼内容はこんな感じです

「クラッチペダルを踏むとキコキコと異音がするようになったので消してください」
との事でした。

まずは、異音確認の為、クラッチペダルを踏んでみます。
?、???あっれー特におかしい感じではないねぇー。
何回か踏んでもやっぱり出ない。じゃあ踏み方を変えて踏んでみましょう。
おぉ!今度はキコキコと音が出ましたな。
(やはり乗る人によって踏み方は異なっているもんなんですね。)

今の車はクセが付くなんてほとんど無いと思っていましたが、エンジンに限らず人の触れる場所はクセがつく証拠ですね。

現象が出たからには早速、修理に移りましょう。

まずは、発生源の特定からです。現象が出た踏み方をマネながら手で動かしてみます。
どうやらペダル上部の取り付け部から音は出ているようです。

とりあえず、スプレーグリスで給油を試みます、、が、やっぱり消えない
(どうやら甘くはないようです。)
これはクラッチペダルAssyを取り外して点検をしてみないといけません。

早速取り外しペダルの付け根を点検します。

ここにはプラスチック製のカラー(ブッシュ)が埋め込まれていて、よくグリス切れを起こし摩耗して「あたり」が悪くなり異音が発生するものがあります。
分解してみると
やはりグリスが切れ摩耗してすり減ったうえに、劣化しています。
これは交換でないと直りません。

BMWはここのカラー(ブッシュ)も単品で供給していますので
(通常の国産車はペダルごと交換になることが多い)
カラーを取りよせ交換します。

交換はグリス(固め、主にシャシグリスと呼ばれる物などがベター)を塗布しベース部をきれいに磨いてペダルAssyを取り付けます。

この時に他のリンク関係も給油をしておきます。取り付け後動作確認を行います。

いろんな踏み方を試みましたが異音もせず動きもスムーズです。

今回の修理はマニュアルトランスミッションの車両には良く見られる修理です。

何といっても材質がプラスチックなので仕方ない部分でもありますよね。
部品代自体は高額なものではないので、もし異音が出ているのであればペダル廻りのリフレッシュも兼ねて
早めに交換することをお勧めします。

では、皆さんまたこのコーナーでお会いしましょう。

作業時間
作業担当

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