吉田工場長の部屋
(月刊ジャーマンカーズ2003年12月号掲載)


明けましておめでとうございます!

みなさん、新年明けましておめでとうございます。

そろそろ正月気分もひと段落して体が仕事に馴染んできた頃ではないでしょうか。

正月といえばコタツにミカン!私は小さい頃ミカンが大好きで、
コタツに潜りながら連続10個を一気食いして、ただでさえ胃腸虚弱な私は
おなかがゆるゆる、一時は予断を許さない状況になった思い出があります。

みなさんはどんな正月を過ごしたでしょうか。


最近お客様からのお問い合わせで
「安心点検パックっていったいナニをするんデスカ?」というのが
非常に多くなってしまいまして、そういえば紙面で詳しくご説明したこと、
なかったなぁ・・・などと急に思いまして、今回は写真つきで詳しく解説したいと思います。

まず、フロントサスペンションの点検から。
フロントタイヤを回してみてごろごろした感じがないか点検の後、
左右上下に振ってみてサスペンションにがたが発生していないか点検します(写真1)。

下に回って今度は目視にてブッシュ、エンジンマウントのへたりをチェック、
同時にブレーキパッドの残量も点検し、同時にエンジンオイルの漏れ、
ステアリングラックブーツの裂けなんかも見ておきます(写真2、3、4)

この写真2ではサスペンションのボールジョイントのブーツが裂けてがたが発生しています。
続いてミッションマウントのへたり、ミッションオイルの漏れを点検(写真5)した後、
リアサスペンションまわりの点検に移ります。


デフのオイル漏れや(写真7)リアハブベアリングのがた、ごろごろ感がないか点検します。
リアハブを後ろから覗いてグリースが飛び散っていたら要注意(写真6)
ハブベアリングのグリースが出てしまっている可能性があります。
このハブは出ていないみたいですね。
リアブレーキパッドの残量を点検したら(写真8)車を下ろします。

エンジンルームを覗いてウォーターポンプ、サーモスタットハウジング、
ラジエター、ラジエターホース、ヒーターホースなどの水周りを点検(写真12)、
同時にベルトの亀裂、張りを点検します。シリンダーヘッドカバーからのオイル漏れ、
オイルの量、ブレーキオイルの残量、汚れを点検します。

エアインテークのベローズホースなんかも亀裂が入っていると
アイドリング不調を起こしたりします(写真9、10)。
フューエルホースの亀裂も点検(写真11)し、バッテリーの電圧を測定したら
コンピューター診断機でコントロールユニットのディフェクトメモリーを確認します(写真13)。
最後にタイヤの空気圧をチェックします。極端に空気圧が低いタイヤは
パンクしている疑いがありますから注意が必要です。

と、こんな感じで時間にして約1時間ほどで点検作業が終了します。

この段階で発見された不具合は修理作業のお見積もりを立てて、
都合のよろしい日に再度ご入庫いただいております。
不具合といっても軽微なものからそーとーにヤバイっていう状態まで様々ですから、
その辺も含めてご説明いたします。

こんな感じでお分かりいただけたでしょうか?
営業時間中は随時受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。


先日、あるお客様から「最近は本当に寒いですね、
ヨシダさんは完全武装ということですが、大丈夫ですか?」
とありがたいお言葉を頂きました(ホントよくお読みになってますね、みなさん)

あれから一時は雪が降るほどに気温が下がってきたのでツナギの下に
もう一枚ツナギを重ね着して、さらに完全武装を施してがんばっております。
おかげで私はあまり寒くないのですが、ここ埼玉県岩槻市の当工場周辺は
田んぼだらけで、都市熱がない分確実に市街地より気温が低いみたいで
ご来店頂くお客様は皆さんぶるぶると震え上がってしまっております。

ご来店の際は完全武装を施していただくことを強くお勧めします。


工場に備え付けのジェットヒーターと私たち社員一同が心よりお待ちしております。

それではまた来月お会いしましょう。

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