(2009年03月02日更新)

つたえファクトリー初のデモンストレーション用の車両
E30 320i(デモカー)
症状

「BMW320i」

故障診断

「デモカーの紹介」{E-30、320I}
つたえファクトリー初のデモンストレーション用の車両

「中古車情報誌Uチョイス」にて車両販売ページにて
「メンテナンス日記」の中で
連載。

約2年間の間、「外部品のテスト」「新しい素材のテスト」を行いました。

この時から車両の整備を主体とした販売活動を行うようになった、
きっかけの車両ともいえます。

仕様としては、M20型OHC6気筒エンジン(通称シルキーシックス)をフルにバランスを取り、クランクシャフトからクランクプーリー、フライホイール、クラッチカバーまでを1000分の1ミリ単位で振れを修正し、ピストンとコンロッドは共に重量を10グラム単位まで合わせ、シリンダーブロックに至っても、ダミーヘッドを使ったボーリング処理を施し、シリンダーヘッドには、ヘッド面を0.5mm程削りハイコンプ化と、燃焼室容積を簡易的に合わせました。バルブも加工を施しシート面を線合わせにしてバルブトップを12本合わせた加工まで施しました。

このエンジンは「乗りやすさ」と「耐久性」を重視して作成したので、あえて排気量アップやハイカムなどのパワーアップ要素を避けて組み上げました、又、ノーマルの「トルク特性」も残すためにフライホイールも軽量加工しないファインチューニング的なエンジンにしました。

足回りに至っては、もともとスポーツサスペンション装着のスポーツバージョンでしたので、スタビライザーは変更しませんでした。ショックに至っては「BTSキット」(ビルシュタインのスポーツキット)を使い走破性と見た目でフロントがダウンサス、リヤがノーマルサスで、ショックは容量の大きい倒立のビルシュタインを使いました。

ブッシュ類はロアアーム(ブーメランアーム)にM3用を使用しアッパーサポートはE-46用を使用しています。

これは単純に強化を目的にし「ランニングコスト」を抑える為に使用しました。

仕上がり的には、結構硬めのセッティングですが、リヤがノーマル車高なことから、町乗りもこなせる足になっています。

外装は当時まだ珍しい「マジョーラカラー」を使用、日産GTRでも使用せれていた「ミッドナイトパープル」にブルーを濃く入れたもので、全塗装しました。

シートや内装は、当時ナルディーステアリングにレカロシートでしたが、現在はアルピナのシートに前後入れ替え、ステアリングも「momo」製に変更されています。

フィルムはアメリカ製の「マディコ」社製のハーフグリーンミラー式の当時では珍しいUVカットフィルムを使用しています。

シフトノブはE-46マニュアル用イルミ付きの、革巻きに変更しました。

マフラーに至っては当時、キャタライザー無しのステンレスでしたが、今回の「オリジナルマフラー」を作成するまでの2年半の間は、ノーマルでした。

次にホイールですが、ノーマルは14インチで185/65タイヤでしたが、見栄えを気にして16インチを使用、195/50に変更してあります。この辺りは、タイヤの銘柄を変えながらホイール径も15インチから16インチにまでアップされました。これは、コーナリング性能を上げるために行ったものでした。

今回は、当時雑誌で紹介していた「デモカー」について紹介しましたが、2009年現在、ジャーマンカーズにて「E-30の反逆」のコーナーで再び復活させました。

今回は、「ジェントル」なE-30を目指して毎月、手を掛けています。

このコーナーでも雑誌には無い出来事やDIYな加工もアップしていきますので、たまに見てやってください。

では今回は、この辺で。

また次回、お会いしましょう。

作業時間
作業担当



(2009年11月11日更新)

つたえファクトリー初のデモンストレーション用の車両
E30 320i(デモカー)
症状

E-30デモカーマジョーラ版です

故障診断

「デモカーコーナー」更新E-30

みなさんお久しぶりです。久しぶりのホームページ更新です

毎月ジャーマンカーズ誌の「E-30の反逆」で毎月特集を行っていた「E-30の反逆」が期間終了になります。計画通りには進んでいないのですがプランにあって紹介していないものはジャーマンカーズ誌の「つたえ工房のちっちゃい挑戦」のコーナーとこのホームページ上で今後は紹介していきますね。とりあえず、今回は「E-30の現在までの仕上り状況」を書いていこうと思います。

紙面でも紹介しているように今回は、「大人仕様」を目指して改良を加えていきましたので派手な改造は行っていませんが「長持ちさせる」為の内容が多い企画でした。では、機関の方から紹介しましょう。

エンジンは最近ヘッドを下し燃焼室、ポートなどを洗浄しシール類の交換とバルブシートなどの機密チェックを行ってあります。(前回の記事には記載していませんが、一応ハイコンプ加工と、バルブシートを0.3mm以下の線上合わせを行っているチューニングエンジンなので、この辺は押さえておきました。)またアーシングも取り回しとバッテリー本体のマイナスを強化することでトルクを出しやすくし「マフラー」もオリジナルマフラー(プロトタイプ、ノーマル遵守タイプ)を取り付け乗りやすさを追求しました。こちらは今後他車種へのフィールドバックも考えテストも兼ねていました。

次にミッション。これに関してはフライホイールの軽量化(18%削り)クラッチカバーと共にバランスを取りミッションオイルにはワコーズのスキルGを保護目的で入れていました。他にはマウント関係とアウターシールなどの消耗品を交換しこちらも保護目的の整備を施しました。

そして、足廻りに関しては、かなりハードな足回りの「BTSキット」(ビルシュタイン)からコニーのショックにサスペンションを「フロント」アイバッハ、「リア」スポーツバージョン用純正を使用しスタイルと乗り心地を重視しました。また、標準よりもトーをアウトに入れタイヤをブリジストンの「ドーナツ」に変更する事で街乗りでも「ゴツゴツ感」が出ず「回答性」を緩慢にして乗りやすくなるようにセッティングを施しました。

また、ブレーキに関しては、もともとノーマルが良くできているので変更はしなくても良いレベルですが、せっかく手を入れるのでロッキード製の強化パッドアテ製ブレーキオイル「ブルーレーシング」を使用し強力なブレーキングを確保しています。ローターに関しては今回行っていません。

補機類に関しては、エアコンホース交換(HI、LO)、ブロアーレジスター交換、を施しました。(この年式だとエアコン関係が弱いので。)他の改良点としては、当時の雰囲気を考えタイムスリップ状態にしてみました。まずシートをレトロ風なレカロシートを取り付け、ステレオにもメーター内の色に合わせ「アンバー」カラーのイルミネーションの物を使用しました。(サンヨー製です。)スピーカーもリアには、当時の「置きがたボーズ製」スピーカーにフロントは隠れてしまうので、パイオニアの14cm2ウェイを取り付けました。

以上が現在の仕様です。基本的には当時の見栄えのまま「レトロ感」を出せていると思います。

後は、現在作業中の物ですが、まず先月号でも紹介した、エキゾーストマニホールドを試作中!ボディカラーは検討中です。この辺りは完成後紹介していきますね。

今回は、ホームページ上でも写真と説明を入れておきますので参考にしてみてください。

では、また「ホームページ」でお会いしましょう。

作業時間
作業担当
デモカー復活直後とりあえず車検を取りました。
車検時に交換したパーツ!タイミングベルト、ウォーターポンプなどバルブクリアランスは0.25mmで整えました。
当時はアルピナ前期レカロ製シート
ガスを何度入れても漏ってしまうのでエンジンルーム内のエアコンホースとリッキッドタンクを交換しました。かなり快適になりましたよ。
ステアリングはmomoの頂き物を取り付けました。これは後々ナルディクラッシクに変更予定。
エンジン不調の原因だった水温センサーのコネクター配線、これはハンダ修理で解決!
レカロSR復刻版を両座に取り付け、当時風でしょ
オリジナルマフラー、ノーマルより少しだけ出口を大きくしています。
開発中のタコアシ!
現在のE-30クン最初より車高が下がっている位で見た目あまり変化なしです。

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