ジャーマン記事2009年8月

「E-30の反逆」

皆さんこんにちは、突然ですが今回は「シリンダーヘッドガスケット」の交換を掲載します。

実は最近「オイルランプ」が点灯してしまいまして(最近エンジンオイルも交換しているにも関わらず)おかしいなぁと思いリフトアップしてみました。上げてビックリ!オイルパン周りがオイルでビトビト!交換時にこぼしたわけでもないので、インマニ下のブローバイパイプからの漏れかと思いとりあえず洗浄はしてみたのですが、、、翌日にはもうオイルだらけ(泣)よくよく見てみるとシリンダーブロックとヘッドの間の2番シリンダー辺りからオイル染み出ているではありませんか。これでは早急に直さないといけないので、泣く泣く部品を注文しました。

「ヘッドガスケット」「エキマニガスケット」「インマニガスケット」とりあえず、この3点のみ注文し作業にかかります。本来はその他にも交換しなければならないパーツもあるのですが、タイミングベルト、ヘッドカバーガスケット、サーキュラプラグなどは交換してから1年経っていないので今回は再使用して、サーモハウジングガスケットなど小さい紙ガスケットの物は、自作してみました。

では、作業スタートです。マフラーを外し、エンジンオイル、LLCを抜き、エアコン、パワステのベルトもこの時点で外しておき、クランクプーリーのボルトも緩めておきます。この時点で車両下側の作業を終わりにしておきます。

その後、ヘッドカバー、スパークプラグ、ウォーターホース関係を外し、1番オーバートップを出しベルト類を外していきます。スロットルバルブを外し、フューエル関係、ヒーターホースなどを取り除けば、いよいよメインの「ヘッド下ろし」です。

まず、バルブクリアランス調整の扁芯シムを最大クリアランスにしておいてヘッドボルトを外側から外します。そしてインマニ、エキマニを取り付けたまま一気に下ろします。この時ブローバイパイプがスプリングでインマニ側に押さえつけてあるので飛び出てこないように注意します。

ヘッドが下りたら、検証してみましょう。ピストントップが均等に焼けているか?ヘッド面のユガミやクラックなどはないか、ヘッドガスケットの状態は正常か?などを目視点検します。(ヘッド面はストレートエッジと言う工具を使い反対側から光を当てチェックします)今回は2番シリンダー辺りからのガスケット抜けが確認できたので、(ガスケット下面に浮いたような跡がありました。ハイコンプにしていた為かな?)ヘッド面の清掃を行いガスケットの交換に入る事にしました。

組み付けは、まず部品の洗浄から始めます。流石に日頃「直線番長的」に回しているのでスラッジがあちこちについています

スロットルボディやインテークマニホールド、ブローバイパイプにエアフローメーター、ポジションスイッチなど、日頃外さない様な部品を、この際イッキに洗浄しておき部品の状態もチェックしていきます。特にゴム関係の部品やプラスティック部品の劣化も把握しておきましょう。今回はオイルまみれな上に劣化の激しいポジションスイッチを後日、改めて新品に交換することにしました。

さて、いよいよ組み付けです。ヘッドガスケットを乗せ、ヘッドを乗せます(この時カムシャフト、クランクシャフトがオーバートップにあることを確認してから乗せます。)ヘッドボルトを組み付けていきます。ヘッドボルトは3段階に分けて締め付けを行います。その後タイミングベルトを組み1日目の作業を終了しました。本当は、一気に組み上げることはできるのですが、ヘッドボルトの組付けはエンジンの肝になる為、翌日もう一度確認を行ってから続きの作業を行う事にしました。今回の記事もここまでにしておきます。次回は、せっかくここまでバラしたので、細かい部品などのチェックを大雑把に書いていきます。お楽しみに!

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