ジャーマン記事2008年9月

皆さんこんにちは、

梅雨が開けました!湿度も下がり「カラッと」した夏!到来です。

やっぱり「ジメッ」とした暑さよりも「カラッと」した暑さの方が体も軽いし気持ちもハイテンションになりますよね。「カラッと」した空気に海の潮風なんて浴びたらもぉ最高!

思わず「若かりし頃」を思い出して遊びに行きたくなりますよねー(なかなか時間的、体力的に難しいですが。)。

妄想ならとりあえずO,Kでしょ!よし!この勢いでコーナーも進めちゃいましょう。

では早速、「エアコン編」です。

まずは、エアコンの定義について少し触れときます。基本的には「除湿、暖房」の機能がある。すなわち「ドライ」の機能がついているものが「エアコン」無いものは「クーラー」と呼びます。

ちなみに、E-30では年式が古いとはいえ「エアコン」が装備されています。(当時日本仕様はハイバージョンと呼ばれるフル装備の車輌のみ販売していました。)

次に、エアコンの構成部品と原理を簡単に説明します。部品的にはコンプレッサー、コンデンサー、リキッドタンク、エバポレーター、エキスパンションバルブとそれらをつなぐホース、パイプ類で構成されています。それらの中で密閉され配管のなかに冷媒となるガス(R12/R134a)を封入し、冷媒が気化・液化する際の熱交換を利用し冷たい空気を作り出しています。「エアコン」の不調の原因はこの冷媒ガス循環の不調である事がほとんどです。又、冷媒にオイルを混ぜて構成部品内を循環させている為、1部分の不調を放置しておくとサイクル全体に悪影響がでます。

例えば、元々はただのガス漏れだったのに放置した為にコンプレッサーまで壊れてしまう事もあります。

ちなみに、デモカーのE-30はガス漏れ等こそ無いのですが動かさない時間が多かったのと古い部品である事を考えゴムホース類を中心に対策を練りたいと思います。リスト的には以下の部品を交換します。

1.高圧、低圧ホースの交換  

予防整備ですがゴム製品ですしコンプレッサーの近くはエキゾーストマニホールドがあって高温になりやすい、それに経験上破裂したケースもあるので今回は交換リストに入れました。ちなみにE-36以降の車輌ではまず交換しなくとも大丈夫な事が多い。

2.リキッドタンクの交換 

これはオイルフィルターの様な物で20年間交換されていない事とつまり防止弁が出てき始めている為交換。

3.エキスパンションバルブの清掃(使用Oリングは交換) 

エバポレーターに直接付いているのでついでに清掃、Oリング交換、部品の値段はそれほど高くは無いが一度は交換してあるので今回は再使用します。

4.エバポレーターの清掃(取り外してOリングは全て交換)

こちらも20年近く外されていない感じを、かもしだしている部品!これは外気を通過させなければならない部品で冷気にしてくれる場所なのでフィン部分を綺麗に清掃します。今の車輌と違いマイクロフィルターなんかは装着されていない為、ゴミ、ホコリ等がダイレクトに着いてしまいます。その上この部品はエアコンを効かした状態において常に湿気を取り除いているため水分が付着している。(エアコンを掛けていると車両の下から出てくる水がここから出ている。)この水分がフィンの間に発生する事によって空気中のゴミが付着しやすい状態になっている。



5. コンデンサーの清掃

  ここは、ラジエターの前面にあるオイルクーラーの様な形の物でグリルの裏に見えている部分、ここに落ち葉などが入りフィンを塞いでいる事が多い為、清掃を行っておくとエアコンの効きに影響します。

以上の部品を今回は交換します。主に今回は劣化している部分と20年分のアカ落とし(ホコリ除去)をメイン作業としています。


では早速作業に掛かるとしましょう。まずエアコンガスをガス回収機に繋ぎガスを抜きます。

そして、コンプレッサー側のホースを2本とも外します。(ダブルナット式なので両側に工具をかまし作業します。)この時ついでにリキッドタンクも外しておきます。この時リキッドタンクの形状に注意します。プレッシャースイッチが1個の物と2個の物が有ります。これは前期、後期、レトロフィットキット対応とで種類が出るためです。

そしてブロアモーターのあるファイアウォール部を外します。これは室内のエキスパンションバルブにいっているパイピングが見えるようにするためです。

室内に移り、今度はグローブボックスを外しセンターにあるエアコンユニットの一部を外します。エバポレーター部のフタを外してパイピングを外していきます。

次にエキスパンションバルブを外しエバポレーターをズルズルと抜いていきます。

エバポレーター、エキスパンションバルブを清掃します。(注、精密部品なのでなるべく柔らかいオイル(コンプレッサーオイル等)で清掃しましょう。

エバポレーターはエアの圧力でゴミを吹き飛ばし空気がより冷えるようにしておきます。ここは「エアコン」の効き方がものすごく左右される部分なので、エアコンユニット側(車両側)も綺麗に拭き上げておきましょう。

後は綺麗に組み上げ、オイルとガスを挿入して完成です。

文面ではここまで書き上げましたが、実は実作業間に合っていません。(申し訳ない)取り外しまでは写真がありますので参考にしてください。清掃から組み付けは次回のこのコーナーにてまた紹介します。

あっそれと今回隣のページにて紹介していますが子会社である「Mドリーム(有)」がリニューアルオープンします。こちらのお店はE−30を中心として特殊な車両(旧車)の販売と整備、対策品開発を行っていきます。スタッフの紹介などは後ほどホームページやこのコーナーで展開していきます。

これからも、ドンドンBMWライフサポートを考えていきますので応援をお願いします。

では皆さんまたこのページにて来月お会いしましょう。

                    有限会社つたえファクトリー






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